12月9日土曜日に、芳賀町で芳賀町野球連盟設立50周年の研修会で、「学童・少年期における肘・肩の投球障害と予防」というタイトルで、90分間の講演をさせていただきました。

栃木県野球連盟強化部長で、国体の軟式野球の栃木県代表の監督もされている大竹俊行様から依頼を受け、講演の機会をいただきました。

大竹様はとちぎテレビの夏の高校野球栃木大会の中継で解説もされていますので、ご存じの方も多いかと思います。

芳賀町はLRTが開通し宇都宮への通勤通学が便利になりましたし、ホンダの研究開発部門もあって、ゆいの杜付近で宅地も増えていそうですが、芳賀町の学童野球の選手の人数が減ってしまい、学童チームは1チームだけになってしまったという話でした。

それでも熱心な指導者や保護者の皆さんにお集まりいただきました。

北海道コンサドーレ札幌のトップチーム栄養アドバイザーもされている管理栄養士の鈴木いづみ先生の講演もあって、その前座として講演をさせていただきました。

来賓として、芳賀町長もお見えになり、また野球連盟の役員の中には芳賀町議会の議長の方もいらっしゃって、それぞれ御挨拶をいただき、大変恐縮したところです。

芳賀町に限らず、野球人口が減っているのが現状で、学童野球を始める子が回復しないと数年後に中学野球が大きな影響を受けるものと思われます。

軟式野球は中学から始める選手もいますが、硬式野球(ボーイズ、リトルシニア、ポニー、ヤング)はほとんどが学童野球の経験があると思いますので、中学硬式野球チームも大変なことになるかもしれないです。

そして、高校野球も栃木県では高校再編計画の影響もあって、チーム数が減少することがすでに予想されていますので、連合チームの増加に拍車がかかる可能性も懸念されます。

医療側が協力できることは、野球による故障で野球を断念する選手を出さないよう、啓発することと、早期発見・早期治療をすることかと思われます。

今回の講演も貴重な経験をさせていただきましたが、少しでも選手たちの故障の予防に役立てば幸いです。

2月には宇都宮市でも講演の予定をいただいております。