6月は中体連・高体連の各種スポーツの重要な試合で敗退すれば引退という3年生も多いことと思われます。

栃木の高校野球も6月18日抽選で、7月10日に開幕で、3年生にとっては最後の選手権です。

それぞれのスポーツで高校や大学へ進学することを考えている選手は、次の大会で活躍することも受験の一部のようなものです。

学校の勉強も大切ですが、理学療法士による運動器リハビリテーションや、症状緩和のためのハイドロリリース注射も極めて重要です。

夕方は練習をしなければいけないでしょうから、治療が不十分なまま大会を迎えてしまうことになりがちです。

人生を左右するかもしれない進路を決める大会という方は、朝のうちに治療を行い、昼前に学校に行き午前の残りと午後の授業を受けて、夕方から練習ということも検討してください。

これから8月中旬ぐらいまでは、夕方はリハビリの予約も入りにくい状況です。

大きな病院に受診をする場合は朝から受診が当たり前ですし、発熱をしたり腹痛があれば学校を遅刻してでも内科受診をするのではないかと思います。

それらと同じように関節が痛いとか腰が痛い場合に朝から受診をしていけない理由はありません。

痛み止めを飲んだり湿布を貼ったりするぐらいでは試合で活躍できるような治療にならないことは、これまでの治療の歴史でわかってきていることです。

もはや数週間しかない状況ですので、運動器リハビリテーションに加えて、痛みを誘発するような動作を担当する神経の周囲に、生理食塩水を中心とするハイドロリリース注射を併用することも検討すべき時期です。

男子は女子と比べて注射を苦手にする人が多い印象もあり、事前に注射を受け入れるために考えていただく時間も必要なことがあります。

そして注射が有効な日数を把握しておき、大事な試合の数日前に注射を行って試合に臨むというプランを立てていく形になります。

エコー画像を見ながらの注射になります。

当院は効率よく注射を行えるよう、診察室には合計3台のエコー機器を備えています。