当院院長は下野市の介護認定審査委員を長く続けております。

介護認定の調査書類を見ると、本来なら運動器リハビリを行えば改善が期待できるのではないかと思われるケースも少なからず遭遇します。

他の病院を退院後に、「外来ではリハビリが出来ないから介護サービスへ」とされているケースもありそうです。

骨折や人工関節の手術の場合も、手術から150日間は運動器リハビリの適応があります。

70代はもちろんのこと、80代でも運動器リハビリを行うと生活の質の向上が期待できることも多く、安易に「高齢のため仕方がない」という考えに陥らないようにすべきと考えます。

通常の診察の予約を入れていただき、病状の把握を行い、リハビリの適応があると判断できればリハビリを開始します。

合わせて、骨粗鬆症の検査や治療を開始することもあります。

もちろん、受診いただいた方全員がリハビリの適応にならない場合もあり、特に内科での治療が心臓・肺・腎臓に対して行われているような場合は、内科の先生の判断を仰ぐこともあります。

また、認知症の合併の場合は、リハビリの指示がうまく伝わらない場合は転倒や骨折の危険も生じるため、リハビリが行えない可能性もありますので、あらかじめご了承ください。